Archive for 9月, 2009

「極楽」は、いろんな言葉で表現されています。
例えば「浄土」も「極楽」のことですね。
合わせて「極楽浄土」ともいわれます。
また「極楽」のことを「安養(あんにょう)」ともいわれます。
たとえば、親鸞聖人のご遺言に「御臨末の御書(ごりんまつのごしょ)」と
いわれるものがありますが、そこにはこう書かれています。

「我が歳きわまりて、安養の浄土に還帰(げんき)すというとも、
 和歌の浦曲(うらわ)の片男浪(かたおなみ)の、寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ。
 一人居て喜ばは二人と思うべし、二人居て喜ばは三人と思うべし、
 その一人は親鸞なり」

ここで「安養の浄土」と書かれているのが「極楽浄土」、「極楽」のことです。
大体の意味はこうなります。

〝親鸞、いよいよこの世の終わりが来た。
一度は弥陀の浄土へ帰るけれども、寄せては返す波のように、すぐさま戻ってくるからな。
一人いる時は二人、二人の時は三人と思ってくだされ。
嬉しい時も悲しい時も、決してあなたは一人ではない。いつもそばに親鸞がいるからね〟

なんとも優しいお言葉ではありませんか。
親鸞さまが隣にいて下されればこんな心強いことはありませんし、こんなに嬉しい
ことはありません。

親鸞聖人は極楽へいかれても八功徳水(はっくどくすい)の温泉につかって、
百味の飲食(ひゃくみのおんじき)たらふく食べて、ゆっくりなどはしない。
寄せては返す無限の波のように、この娑婆へすぐに戻ってくる。
弥陀の本願を伝えるため、一人残らず本当の幸福に導くまでは、とてもじっとして
などおれないのだ、とおっしゃっているのです。

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